中国語会話専門校 大阪天王寺駅から徒歩5分 合同会社龍の橋 中国語教室
私が小学校低学年の頃、テレビではよく中国残留孤児の方達が日本のテレビ番組を通して肉親捜しをしている光景を見かけました。
その頃は意味も良くわからず、「残留孤児ってなんだろう?」「なんで中国語しか話せないんだろう?」「中国人みたいな顔に見えるなぁ」など、只々不思議な光景として印象に残っていました。
残留孤児の方達が中国で辛い生活を送っていた事。
又、日本に帰ってきてからも言葉も通じずに結局同じように大変な思いをしている事。
日本人と知りながら、中国で親代わりに育ててくれた素晴らしい人々がいた事。
しかし、その親代わりとなった中国人も、日本人を育てているという事で中国社会から厳しい扱いを受けていた事などの現実を私が知ったのはもっと後の事でした。
2000年前後から中国人留学生が沢山来日していると思います。
そんな中、中国人留学生が過労死した事件を御存知ですか?
実は留学生生活は非常に経済的に苦しい状況にあります。
学費に加え、生活費も自分で稼ぎながら昼間は大学で勉強をしなければなりません。
ところが、日本の法令では留学生の労働時間は、留学の目的は勉強であり労働ではないという理由で、制限されています。
ただしそこに問題があり、事実上その制限下では生活して行く事は無理な状況にあります。
その為に多くの中国人留学生は2つ、3つのアルバイトを掛け持ちしているんです。
そんな中、日本の新聞には載っていなかったと認識していますが、中国人向けの新聞に過労死の記事が大きく取り上げていました。
その記事を友人の中国人に見せられた時には、非常に矛盾とショックを受け、自分の無力さを実感させられました。
他にも同じような話ですが、留学生以外の中国人に関してもやはり労働条件が悪いケースをよく耳にする事があります。
例えば、同じ労働条件でも日本人に比べて昇給が少ないケースや日本人がやりたがらない、いわゆる3Kと言われるような仕事場には中国人が多数在籍し、悪条件の中で生活を送っています。
言葉がわからないから当たり前と言ってしまえばそれはそうなんですが、中国ではある程度高い役職に就いている人でも日本ではそんな生活をしている人もいます。
私自身が日中国際結婚をしている上で感じることは、日本人も中国人も同じ人間であり深く関われば何も変わらないという事です。
何かと誤解やトラブルの多い日中関係ですが、私たち一人一人が相手を認める気持ちで接して行けば、お互いに深く分かり合えると感じています。
このサイトをご覧になっている方々は何らかの形で中国に関係を持っていると思いますが、その我々が日中交流を深める事でお互いに解り合えるならば、新たな日中の歴史に繋がるだろうと思い、その為の場として語学教室を作ろうと決心しました。
中国人のマナーの悪さ等がよく指摘されますが、経済の発展度合の違う国同士をそのまま比べるのはナンセンスだと思います。
確かにマナーが悪いのは分かりますし良い事ではありません。
しかし、今の成熟した日本社会と比べるのはどうかと思います。
例えば私が子供のころの日本は犬を散歩させる時に、犬の糞を拾って帰る人はなく道端にほったらかしでした。
拾うようになったのはここ20年ぐらい前からではないでしょうか?
また、駅やデパートのトイレも今では信じられないくらい不衛生な状態でした。
経済の成長の後に社会の心の成長があり、今のような住みやすい街が出来て来たのではないでしょうか!
店頭で綺麗に行列を作って並んだりする事や、迷惑駐車、割り込み運転、排ガス化学スモッグ等の減少もここ十数年前からではないでしょうか!
さらに、私が子供の頃の記憶では偽ブランド商品等も日本で売っていました。
勿論違法ですので、それを認める気持ちはありませんが、私が言いたいのは日本でも偽ブランドはあったという事です。
今の日本は心の成熟度が進み、世界的にもマナーの良い、治安も良い住みやすい国になりました。
私はいずれ、中国もそんな時代が来ると信じています。
信じて友好の懸け橋になろうと思っています。
残留孤児を育ててくれた暖かい中国人に対して、私も何か応えようと思いました。
「恩を絶やさず、次の時代につなげていかないといけない。」そう思いました。
売り上げや利益だけを考えれば、中国貿易や旅行関係でも良かったと思います。
ただ、私は利益よりも日中友好の懸け橋になる人を手伝い、応援出来る仕事に携わりたいと思ったのです。
如何でしょうか?何か私の考えに共感を持って頂けたのであれば嬉しい限りです。
今までの歴史を乗り越えて、新たな日中友好の未来を築けて行ければ幸いですね。